俺様生徒会長に鳴かされて。
「ね、ちょっと早いケドお昼食べに行こうよ。この学園自慢の食堂を紹介するよ!」



と寧音ちゃんが連れて行ってくれたのは、購買館の一階にある食堂だった。



食堂って言っても、まるでホテルみたいに広々としていて豪華な場所だった。

テラスまであって、湖と緑豊かな森を眺めながら食べれるようになっていて、ほんとに学校ということを忘れてしまう。





「芸能人とその卵しか通えないところだからさ、リラックスできるように、こういうリゾートっぽくなってるんだよね」


テラスでとても美味しいパスタセットを食べながら、わたしは寧音ちゃんにこの特殊な学校の仕組みをいろいろ教わった。


「すごいんだね、ここって…。まるでお金持ちしか通えない学校みたい」


「そうみえるでしょー?

でも実はけっこうエグいとこなんだよー?

授業料としてギャラのほとんどは取られちゃうし、卵だったらデビューしてから数年は決められた仕事しかさせてもらえないし。

おまけに年収や人気でクラスや住む場所まで仕分けされちゃうんだから、けっこう息苦しい場所だよ」
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