俺様生徒会長に鳴かされて。
「は?…そりゃ、おまえと雪矢の声が聞こえたから」
「聞こえたって、目覚めてたの?」
「た、たまたまだよ。たまたま目が覚めて」
「…もしかして、
あまり眠れなかったの?」
「……」
やっぱり、そうなんだ…。
「なんだよ、悪いかよ」
「あの…怒ってない…?」
「は?なにが?」
また顔を赤くさせている彪斗くんに、わたしは昨晩からずっと気になっていたことをきいた。
「昨日、彪斗くんとじゃなく『寧音ちゃんと暮らしたい』って言われて腹立ってのかな、って。
それで眠れなかったのかな、って…」
「…べつに、んなわけ…
なんだよおまえ、そんなこと気にしてたのか…?」
「だって…。
部屋を出ていく時の彪斗くん、ちょっといつもとちがったから…」
一瞬目を見開いたけど、
ふっ、と彪斗くんはすぐに目を細めた。
あのヤマネコのような、鋭い微笑だ…。
「なに、おまえ…
ホントは俺と暮らしたかった、とか言いたいの?」
「ち、ちがうよ…っ!
ただ、彪斗くんを怒らせたんじゃないかって、心配で仕方がなかったから…っ」
「じゃ、なんだよ。
もし俺が怒ってたら、今日から一緒に暮らしてくれたの?おまえ」
「えっ…それは…」
獲物を狙うような顔で、彪斗くんがじっとのぞきこんでくる。
「…いいのかよ。
俺と暮らしたら、多分おまえ…寝られないよ?」
「…え」
どういう、意味だろう?
「ベッドに入ったまんま、数日は出られないよ…?」
「……?
えっと…
それは、彪斗くんの『抱きまくら』になってしまう、ってこと?」
きょとん、と彪斗くんが目を丸めた。
けど。
「ぷっ…!
あっははっは!!
やっぱマジボケてんな、おまえ」
お腹を抱えて爆笑する。
「聞こえたって、目覚めてたの?」
「た、たまたまだよ。たまたま目が覚めて」
「…もしかして、
あまり眠れなかったの?」
「……」
やっぱり、そうなんだ…。
「なんだよ、悪いかよ」
「あの…怒ってない…?」
「は?なにが?」
また顔を赤くさせている彪斗くんに、わたしは昨晩からずっと気になっていたことをきいた。
「昨日、彪斗くんとじゃなく『寧音ちゃんと暮らしたい』って言われて腹立ってのかな、って。
それで眠れなかったのかな、って…」
「…べつに、んなわけ…
なんだよおまえ、そんなこと気にしてたのか…?」
「だって…。
部屋を出ていく時の彪斗くん、ちょっといつもとちがったから…」
一瞬目を見開いたけど、
ふっ、と彪斗くんはすぐに目を細めた。
あのヤマネコのような、鋭い微笑だ…。
「なに、おまえ…
ホントは俺と暮らしたかった、とか言いたいの?」
「ち、ちがうよ…っ!
ただ、彪斗くんを怒らせたんじゃないかって、心配で仕方がなかったから…っ」
「じゃ、なんだよ。
もし俺が怒ってたら、今日から一緒に暮らしてくれたの?おまえ」
「えっ…それは…」
獲物を狙うような顔で、彪斗くんがじっとのぞきこんでくる。
「…いいのかよ。
俺と暮らしたら、多分おまえ…寝られないよ?」
「…え」
どういう、意味だろう?
「ベッドに入ったまんま、数日は出られないよ…?」
「……?
えっと…
それは、彪斗くんの『抱きまくら』になってしまう、ってこと?」
きょとん、と彪斗くんが目を丸めた。
けど。
「ぷっ…!
あっははっは!!
やっぱマジボケてんな、おまえ」
お腹を抱えて爆笑する。