俺様生徒会長に鳴かされて。
その日から、優羽と俺たち生徒会メンバーとの共同生活が始まった。





低血圧の俺の朝は遅い。



やかましく何度もなり続けるアラームにブチ切れること数回。



どうにかベッドから抜け出て、軽い身支度をして一階の食堂に向かう。



睡眠をなによりも愛していた俺が、こうしてきちんと朝食をとりに行くようになったのは、

深いわけがある。





「あ、おっはよー彪斗!

今日も清々しそうなお目覚めだね!」



廊下の途中で遭遇した寧音のやかましい声を無視すると、俺はその後ろについていた人物に目をやった。





「おはよう…彪斗くん」


「…はよ」





そっけなく返してみるけど、

内心は寝ぼけた頭が一気に覚めるくらいの喜びだった。





あー、

朝からめちゃくちゃ可愛いぜ、優羽…!
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