お婆ちゃんは魔法使い


時間がどんどん過ぎて夕暮れ近くになって来た。



孝介は眠そうな細い目でテレビを見て居る。



どうしても宿題を仕上げなければ



留守を預かるお婆ちゃんの責任が果たせない。



どんどん時間が過ぎて行く。



午後の3時の時間になった。




焦ったお婆ちゃんは



傍にあったコピー用紙を持って来て絵を書き始めた。


お婆ちゃんは雰囲気を出しながら必死で孝介が


遊んだと想われる動きを想像して書き始めた。


近くにある野原と野球のボールを書きながら


孝介の顔を覗こうとしたら 何を考えたか孝介が


ぱっとお婆ちゃんから 鉛筆を取り返した。




< 16 / 76 >

この作品をシェア

pagetop