Farbe






「あ、あと追加で副代表が代表に敬語もあるからな。」


「ふぅん、結構大変なんだな。」



これだけでもたくさんの事があったし、覚えること多そうだな。



「まぁ、代表が副代表に敬語を指示する事は少ない。副代表が自主的に敬語なことはあるが。」


「なるほど」



「代表たちは基本同じ地位だから先輩後輩は関係ない。副代表は副代表で同じ地位だし。まぁ少しずつ覚えていけばいい。」



「了解。」





さっきから俺、同じせりふばっかな気がするな。





「じゃあ、ここからはパンフレットを使って説明する。この学校は全寮制だろ?」



コクンとうなずく


                         ・・    
「この学校はこの国の未来ある16歳から18歳までの優秀な子どもが集まってんだ。なにかあったら大変だと、先々代以上まぁ、昔の王様が決めたことで、ここは作に囲まれた大きな1つのタウンになってる。」




「....は?」


1つの町?


「まぁ、簡単に言うと、この学校内で買い物もできるし、遊ぶ場所もあるんだ。ここ出身でこの学校の教師やこのタウンで店やってるとこなんかは、ここに住んでる。


すっげぇ厳しい審査受けてな。」




まぁ、そりゃあ守るために柵つけてんのに内部に敵さんがはいったら元も子もないもんな.....





「そこまでしてなんでこの柵ん中入ってやりてぇんだ?」



「まぁ、ここの外だったらちょっと隣町へ行ってみたりだとかできるんだけど、柵で覆われてるこの中は専門店が1つのエリアに1つあって、こっからあのパンやは近い、しかしもう1個のパン屋は少し遠いっていうふうになってんだ。


まぁ、つまり、客が決まっていて安定した収入が得られるんだ。」



「なるほど。そりゃあ、厳重な審査くぐってでも入るな。」




あれ?そういえば


「ということは、あんまり外に出られないのか?」


「いや、別に学校に外出届けを出せば普通に出られる。まぁ出られないときもあるけど。ちなみにこの学校の”外”に出るのと、柵の”外”に出るのとじゃ外出届けが違うからな。」




「はぁ?そんなの違うのかよ。」


めんどくせぇ~


「まぁな、間違えて柵内の外出届け出して柵外に言ったら無断外出でそれなりの罰が待ってるからな。」


ははっと笑っていうツヅル。


「笑い事じゃねぇだろ!!」


「まぁ、大丈夫だ。外と内の外出届けは色が違う。ほら」



またツヅルはファイルから紙を取り出す。もとの無表情にもどって。


外は青、内は緑だ。


「何だよ、これなら間違えそうにもないし。あんまり脅かすなよ。」




「間違えて逆に覚えてしまう、ってこともある話だ。気をつけろ。1回目はしょうがない、まだ最初だって思われても3回もすると罰が下る。」



「うわぁ、なんだよそれ....。まぁ、大丈夫だよな。」








そう高をくくっていたが、俺が間違えてしまってみんなに笑われたのはお決まりなのであろうか....。









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