好きって言いたかったの。
出会い

信也

それから、1ヶ月が経とうとしていた。あれから、彼は店に来ることはなかったが、連絡だけは続けていた。

いつも、国民的アイドルの話。それは私には、キラキラして見えてた。自分にない世界、自分が知らない世界を見ているようで幸せだった。


だけど、今度国民的アイドルと、会うから来る?と言われ、前日になるとすっぽかされる繰り返しに呆れていた私は、信也くんと離れることを考え始めてた。

そんなある日、

『なな!付き合ってくれないかな…』もう、何回断ったか分かんないけど、日常的になっていた言葉。いつも通りに流そうとしていた。

「もっとお互いを知ってからね。」そう告げると、『知ってるからね〜合コン行こうとしてること。』と、いい通話が切れた。
< 2 / 15 >

この作品をシェア

pagetop