イケメン侯爵様とお試し結婚!?
「では、アマルダの部屋に案内しましょう。着替えなど服は一通り揃ってますから、部屋に着いたら着替えるといい。あとは、アマルダがこの屋敷で住む間はサティを付けますから、何か困ったらサティに言って下さい」

そう言うと、後ろに立っていた侍女を紹介します。
侍女はアマルダの向かいに立ち、一礼をしながら挨拶をしました。

「サティでございます。アマルダ様の身の回りのお世話は全てこのサティがいたしますので、なんなりと」

「アマルダです。よろしくおねがいします」

この屋敷にラフィアを連れて来る事が出来なかったアマルダは、優しそうなオーラを醸し出すサティを見て安心します。

良かった、優しそうな人で。

意地悪そうな人だったら、どうしようかと思ったわ。
ただでさえ、他人の家で気を使っちゃうんだから。


「では今日は疲れただろうから、部屋でゆっくりくつろぐといいでしょう。詳しい事は、おいおいね」

ヴァン様はそう言うと、アマルダを部屋へと案内します。
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