イケメン侯爵様とお試し結婚!?
用意された部屋は、いたってとてもシンプルで過ごし易そうな部屋でした。
もっと豪華で、落ち着かない部屋だと思っていたアマルダは、その部屋を見て少しホッとします。

「じゃあ、アマルダ。また。何かあったらサティに」

「わかりました。ここまでありがとうございます」

扉が閉まり部屋の中に一人になって、アマルダはようやく大きく息を吐き出しました。
そして用意されていたドレスに着替えると、ベッドに勢いよくダイブします。

慣れない場所というのはやはり緊張するものです。
アマルダは天井をぼんやりと見つめながら、ぼそりと呟きました。


「はあ~、疲れた・・・・」

気を使ってくれたのか、用意されたドレスは身体を締め付けないとても着心地のいいものでした。
開放感と、安堵、そして陽の匂いのするふかふかのベッドが、アマルダを夢の世界へと誘うのでした。
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