イケメン侯爵様とお試し結婚!?

アマルダはヴァン様の胸に顔を埋め、泣きながらそう叫びました。
小さな子供のように泣きじゃくるアマルダを、ヴァン様は優しく頭を撫でながら、包むように抱きしめます。

「謝るのは私のほうだよ・・・。ごめんね、アマルダ。何も言わなかったから余計に心配させちゃったね」

ヴァン様の暖かい腕の中。
そして甘い香り。
ゆっくりとした鼓動もアマルダの身体に伝わってきます。

アマルダは落ち着きを取り戻し、そして自分の取った行動にはっと気付いて、慌ててヴァン様の身体から離れようとしました。

「ご、ごめんなさい!!私動揺して・・・」

ところが、ヴァン様は腕の力が強く離れる事が出来ません。

「ちょ・・・ちょっとヴァン様・・・」

「もう少しこのまま抱きしめさせて。あまりにもアマルダが可愛すぎて離したくない」

「!!」

この男はこんな時に・・・!!

と思うアマルダでしたが、やつれたヴァン様の顔を見ると切なくなってしまい、離れる事が出来ないのでした。
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