イケメン侯爵様とお試し結婚!?

こんなに感情をあらわにしているリリアを見たのは初めてでした。
アマルダはどうしたらいいのかわからず、ただ立ち尽くしています。

その横を静かにヴァン様が歩いていき、わあわあと泣くリリアを支えました。
そして、ゆっくりとリリアに話します。

「・・・あなたはエラルド公爵様に愛されていないのですか?」

リリアは泣きながら、首を縦に振ります。

「表ではいい夫婦を演じているけれど、ここの生活では何もないわ。・・・地獄よ。私はエラルドからの本当の気持ちを聞きたいの。でも、この屋敷では顔も合わす事もない。話すこともない。いつも一人なの」

「そうですか・・・。あなたも随分と苦しい思いをされてきたのですね。・・・でも、だからといってアマルダに当たる事はないでしょう?あなたは現状を変えようと、自分の意思で行動しましたか?」

「・・・・・」

リリアは何も答えません。

「アマルダは最初、私との結婚をないものにしようと行動したんです。そして今も自分の意思でここに来て婦人と話をし、自分を変えようとしているんです。あなたは自分を変えようと、自分で行動しようと努力しましたか?」
< 98 / 163 >

この作品をシェア

pagetop