イケメン侯爵様とお試し結婚!?
こんなに感情をあらわにしているリリアを見たのは初めてでした。
アマルダはどうしたらいいのかわからず、ただ立ち尽くしています。
その横を静かにヴァン様が歩いていき、わあわあと泣くリリアを支えました。
そして、ゆっくりとリリアに話します。
「・・・あなたはエラルド公爵様に愛されていないのですか?」
リリアは泣きながら、首を縦に振ります。
「表ではいい夫婦を演じているけれど、ここの生活では何もないわ。・・・地獄よ。私はエラルドからの本当の気持ちを聞きたいの。でも、この屋敷では顔も合わす事もない。話すこともない。いつも一人なの」
「そうですか・・・。あなたも随分と苦しい思いをされてきたのですね。・・・でも、だからといってアマルダに当たる事はないでしょう?あなたは現状を変えようと、自分の意思で行動しましたか?」
「・・・・・」
リリアは何も答えません。
「アマルダは最初、私との結婚をないものにしようと行動したんです。そして今も自分の意思でここに来て婦人と話をし、自分を変えようとしているんです。あなたは自分を変えようと、自分で行動しようと努力しましたか?」