俺の彼女が照れないんだけど。

そして、その翌日。


俺はまたもや、目を疑う光景を目の当たりにする。



「藍ちゃーん!今日も超可愛いっ。
天然のその髪の毛もよく似合ってるよ?」

「え。あーうん。」


「荘士ぃぃ〜。最近付き合い超悪いよね〜?また遊ぼうよぉ」


「は?ふざけんな。もう遊ばねぇっつったろ。何回言わせりゃ気が済むんだよパンダみたいな顔しやがって。

あっ、藍!俺さぁ、藍に一目惚れしてさぁ〜」



……なんだ、あれは。
……誰だ、あれは。


キャラ違い過ぎてやべええぇ!
なに?秋デビュー(笑)みたいな?

それにしては、ちょっと変わりすぎじゃないかな?
いや、漆原以外に対する接し方は変わってないんだけど、何アレ!?


デレデレし過ぎだろお前!

お前、Sじゃなかったっけ?
何ひたすら無視されてんのに話し掛けてんの?いつからMになったの?




「荘士ぃぃぃぃぃ!
元のお前に戻れええっ!

ちちんぷいぷいっ♪」

「黙れするめ。」

「良かったー。
変わってなかったー。」


あれ?俺の名前ってするめ?それともめだか?


「違うっ。俺はすばる!」

「黙れめだか。」

「良かったー。
変わってなかったー。」



ジロリ、と冷めた目で睨まれた。


「藍は普通の奴とはちげーんだ。
だから、俺も普通とは違うやり方でいく事にした。」

「へぇ。なんか衝撃的すぎてついていけないけど、まぁ頑張れよ。」

「おぅ。じゃーな、さきいか。」

「何か名前の系統変わってません!?」


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