コレが私の旦那です。
お腹が苦しい、肩が重い、てか暑い。




「ゆき~、可愛い。綺麗。好き好き、愛してる~。」


「・・・ありがと。」




結婚して3ヶ月、ウチの旦那は常にくっつきたがり、囁いてくる。




何かと膝の上に座らされギュウギュウ後ろから抱きしめられる。




「ゆーきー、チューしたい。しよ?」


「嫌。」




嫌と言っても意味がないのもで、髪の毛に首筋に頬にとしてくる。




「はぁー、いい匂い。我慢出来なくなっちゃうよ。どうしよ。」




夫じゃなかったらぶっ飛ばしてただろう。




そもそも私の知ってる夫はこんな事を言うような人ではなかったし、こんな性格でもなかったと思うが、それは随分前の事だったから大人になった今とは違うんだろう。




「あのさ、やっぱり早まったと思わない?」


「全く思わないね。俺がどんだけ思って、口説きまくったと思ってんの。」


「ふーん・・・男って都合がいい生き物ね。」


「どういう意味だよ。」


「心当たりないの?私はしっかり覚えてるし今だに根に持ってるんだけどねぇ。よく嫌いな子と結婚したなぁと思って。」


「いや、あの時はまだ子供だったし・・・今は愛しすぎてどうしようもないんだよ?・・・本当に悪かったと思ってるから許して?」




くるっと身体を動かされ、正面の顔を見れば申し訳なさそうに眉が下がっている。








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