【完】学校1のモテヤンキーの彼女になった私




パチンッ



あたしの体は勝手に動いていて


竜二の頬を思いっきり叩いていた。



「最低だね、竜二」




「こんないい女がいるのに浮気なんて最低だな」



山中くんがあたしの隣につく。




「何その格好?全く似合ってない。

山中くんの方が自然的でいいよ。

不自然すぎて笑える。


体目当てとか最低…」



目の前が歪んでいく。



「あんたのこと好きだったのに!

本当に好きだったのに…

付き合えて嬉しかったのに…

こんな奴だったなんて…


あんたなんか好きにならなきゃよかった!!」




涙はとまることを知らず溢れ続ける。



今日泣いてばっかだ…



「もう冷めた。こんな奴あたしから狙い下げだし。


あたし、もうあんた以上に好きな奴できたし」



『えっ!?』



この場に似合わない驚いた声を上げたゆっちゃん。


相変わらず可愛いなぁ…



「別れて、竜二。

そしてもう二度とあたしの前に現れないで!!」



「そうかよ。こっちも別れたいと思ってたからいいわ。

お前より好きな奴出来たし。

つか、コイツと付き合ってるし。

二度と会う気ねぇよ。

じゃあな」



そう言って竜二は隣にいたギャル子を連れて去っていった。

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