わたし、式場予約しました!
「いやー、そんなこと言ったらきっと殴られるし。

 それに、どうせ、先輩、会いますよ、私の結婚式で」
と言うと、麻美は、ぴたりと表情を止める。

「あんた、本気なの?」
「本気です」

「……それで後悔はないの?」
「ないですよ」

 そう、と麻美は伝票を掴んで、立ち上がる。

「じゃあ、今日は奢ってあげるわ」

「いえ、そんな、乗せてきてもらったうえに奢ってもらうとか」
と言うと、先を行く麻美は振り返らずに、

「奢りたい気分なのよ」
と言った。
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