わたし、式場予約しました!



 瑠可は和歩と並んで夜道を歩く。

 少し気まずく、ちょっと遅れ気味に歩いていたら、和歩が歩みを遅くしてくれた。

「ねえ、なんで迎えに来てくれたの?」
と言うと、

「お前が外泊なんかしたら、母さんたちが心配するだろ」
と言う。

 うん……と言いながら、瑠可はまた遅れ気味になる。

 和歩はペースを落としながらも、今度は横並びにはならなかった。

 こちらを見ないまま訊いてくる。

「お前、一真と結婚するのか」

「しないよ」

「……あいつ、するって言い切ったぞ」

 妄想か? と訊いてくる。

 いやいや、さすがに、そういう言い方はどうかと。

「先輩は優しいから、あんなこと言ったんだよ」

 和歩が足を止め、振り返った。

「私、先輩の働いてる結婚式場を予約しに行ったの。
 だから、先輩が結婚してくれようとしたの」

「ちょっと待て。
 意味がよく飲み込めないんだが」
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