ラストボーイ











「愁ちゃんっ‥‥あたし‥‥っ頑張る‥‥!。」






手紙を読み終えて、
あたしは愁ちゃんの目を見てそう言った。
驚いた愁ちゃんは軽く笑って頭を撫でた。





形がなくてもここにある。

ママとパパが残してくれた愛が沢山ある。






触れなくても感じる。

ママとパパに愛された日々がこの中にこの家に沢山詰まってる。











「あたしっ‥‥頑張るから‥‥っ、だから愁ちゃんっ‥‥ずっと側にいてくれる‥‥っ?」











「当たり前」








ママ、パパ、あたし大丈夫だよ。

心配しないで。ゆっくり休んで。





ママとパパの娘に生まれてあたし幸せだったよ。






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