お面妖狐

準備





思い出作りは続いていって、総司だけではなく、みんなとも思い出作りをした。



12月の半ばの夜。

総司が寝たころ。私はゴソゴソやっていた。




みんな、私がいなくなった後もなにか事件とか、戦とかあるかもしれない。

みんなにはまだ死んでほしくない。

だから、血の入ったビンを一人3個ずつ置いていこうと思う。


今はその準備。




ビンはまだいっぱいある。



刀で手首をきり、一つ一つ、ビンにいれていく。



いれ終わったら、傷に包帯を巻いて、そのビンを服にしまった。







< 144 / 207 >

この作品をシェア

pagetop