お面妖狐






「白夜さん!!」


「まてまてまてまて!!!!」





総司と平助か。





『なにかよう?』


「なんであんなこと言うんだよ!」


「人間が嫌いって前も言ってましたよね?
なんでですか?」


『…それを言って、なにができるの?
総司と平助には一切関係ないこと。
あるとしても、その理由がない。
だから言っても無駄。

さっき言ったことは本心だから』





妖怪と人間は違う。

形も、力も、扱い方も全然違う。




シュッ





『…チッ』





横から刀が降ってきて、私の頬をかすった。

でも、すぐにふさがる。




ザザッと出てきたのは10人くらいの人間。…いや、人間じゃない。こいつらは、
半妖。

妖怪の血で作った半人間、半妖怪の半妖。

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