お面妖狐
…これからはこの手を使おう。
飛び起きるのがはやいな。
「…あれ?え??白夜さん??
え??」
『…はよ』
「おはようございます。
白夜さん、今逃げたって」
『逃げてませんよ』
起き上がり、布団をたたむ。
総司がこっちを、見てると思って私も見てみると、総司の目は包帯が巻いてある私の腕をじっと見ていた。
「あ。その…、怪我は、平気ですか?」
『はい。なんともないですよ』
1ヶ月はこの状態か。面倒さいな。
今度から切るときは普通の刀にしよう。
そういえば、今日も上にいるな。
さっきのも見られてたみたいだね。
『総司。寝るときはきちんとね』
「??はい」
わかってない様子。