お面妖狐




…これからはこの手を使おう。


飛び起きるのがはやいな。





「…あれ?え??白夜さん??
え??」


『…はよ』


「おはようございます。
白夜さん、今逃げたって」


『逃げてませんよ』





起き上がり、布団をたたむ。


総司がこっちを、見てると思って私も見てみると、総司の目は包帯が巻いてある私の腕をじっと見ていた。





「あ。その…、怪我は、平気ですか?」


『はい。なんともないですよ』





1ヶ月はこの状態か。面倒さいな。

今度から切るときは普通の刀にしよう。


そういえば、今日も上にいるな。

さっきのも見られてたみたいだね。





『総司。寝るときはきちんとね』


「??はい」





わかってない様子。

< 60 / 207 >

この作品をシェア

pagetop