Is you is or is you ain't my baby?

北大路柾×檍櫻子

月曜日の朝。

櫻子はファーストフード店で遅めの朝食を済ませると、『北大路クリニック』へと向かった。

目的の場所に到着すると、櫻子は手帳型ケースのスマートフォンから先日北大路から渡された紙を取り出した。

「11時、か…」

スマートフォンで時間を確認すると、5分前だった。

自分が運営する病院に呼んできて、北大路はどんな話をすると言うのだろうか?

櫻子は息を吐くと、病院のドアを開けた。

「こんにちわ」

櫻子の姿を見た受付嬢がニッコリと笑って会釈をしてきた。

「あ、どうも…」

櫻子は会釈を返すと、受付に歩み寄った。

「初めてのご診察でしょうか?」

そう聞いてきた受付嬢に、
「えっと、北大路先生の知り合い…と言うか、えーっと…」

櫻子は考えながら答えた。
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