Love Place
『ああ、莉茉。どうかした?こんな時間に』
「うん、連絡早めにしておきたかったから」
『あ、同窓会のこと?』
「そうそう。私、行くことにしたから。その帰り、一晩泊まって帰るね」
『わかったわ。じゃあ、久しぶりだし、莉茉の好きな料理作って待ってるからね」
お母さんは笑いながらそう言ったけど……
「ねぇ、お母さん。私たちもう大人だし、同窓会夜だからご飯要らないよ?」
『あはは、本当だね~。じゃあ、帰る前に作るわね」
「うん。ありがと」
お母さん、相変わらずちょっと抜けてるところあるよね、
なんて思うけど。
やっぱりそんなお母さんの声を聞いて安心している自分がいる。
私の居場所は家族の元が一番落ち着くな。