Love Place
そんなやり取りをして、私たちはお店に入った。
「いらっしゃいま……おお、朱里ちゃんか~。久しぶりだな、あ、そちらのお友達さんもこんばんは。
じゃあ、店長呼んでくるね」
「坂井さん!ひさしぶり~!うん、よろしくね。それで、この子が茉莉だよ」
え、いきなり!とは思ったけど。
「初めまして。神崎莉茉です。今日は本当によろしくお願いします」
と言った。
「ああ!君が莉茉ちゃんなんだ。いつも朱里ちゃんが話してるよ。
よろしくね。俺は坂井和人っていうんだ」
ん?朱里っていつも私のこと話してるの?
「もうっ、坂井さん!そんなこと言わなくていいから!」
「あ、そうだった?ごめんごめん」
「ねぇ、朱里。そうだったの?」
「ち、ちがうってば!そんなことより早く叔父さん呼んで来てよ!」