イジワル同期とルームシェア!?
「よし!俺は今、最高にいいことを考えた」


「は?」


キコーンと電球マークが元希の横についていそうだ。
例えは古いけど、なんかぴったり。


「薗田大士朗に謝らせよう。結婚する気もないくせに、アヤをテキトーに弄んだことを!」


私はポカン顔で元希を見つめる。
涙が止まった。意味わからん。
またまた、この人は何を言い出したのかね。


「作戦は明日の夜。俺に任せとけ。絶対あいつに謝らせる!」


「はぁ、あの……全然わかんないけど」


「メシ食ったら作戦会議だ。ほら、食べるぞ。今日は忙しかったみたいじゃん。味付けミスったのは疲れてたからだよ。明後日の夕食、期待すっからさ」


なんとなくフォローされて、丸め込まれて、私は夕食の席に戻った。
噛み合わないこと、この上なし。


その後、元希に提案された計画は驚くべきものだったのだけど。




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