イジワル同期とルームシェア!?
聞くんじゃなかった。

もう大士朗に未練があるわけじゃないけど、こんな男に軽く引っかかった自分があらためて馬鹿すぎて泣ける。

いや、それはもう終わったことだし、ひとまず今は忘れましょうね、ハイ。


「おまえなぁ、そのヘビーな話を片付けたのは俺だぞ。女三人をあらゆる手を使って黙らせて、ネット炎上しないように手配つけて。そん時は毬絵さんが三ツ星フレンチおごってくれたけどな」


それは、それは。
元希、完全に苦労人ポジじゃん。

なんだろ、元希のご両親って薗田社長にご恩でもあるのかな?息子を御曹司のお目付け役で差し出すなんて。

それにしても、大士朗のこの前のビビリ具合から察するに、二人の仲が良好だったかは怪しいところだ。


「毬絵さんとはその頃から知り合いなんだね」


「そう、毬絵さんは当時から姉貴みたいな存在。今回のアヤのことも大士朗本人から聞いたみたいで、わざわざ俺に謝りに来たんだよ」


え?
それじゃ毬絵さんがお越しになったのは、大士朗が元希の彼女(私という設定)に手を出したことに対する謝罪?
元希の彼女説はナシ?
< 135 / 323 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop