イジワル同期とルームシェア!?
「はは、ガスの無駄使いしてごめん。来月分のガス代は多めに徴収してくれい」


必死でごまかす私。
あー、もうどんだけぼーっとしてたんだろう。

しかも、元希と毬絵さんのことを妄想するなんて、無用すぎる。


「何、考えてた?」


相変わらず、意地悪ポイントを外さないのが元希。
私が慌てているとみるや、突っ込みを入れてくる。

えーと、なんて答えよう。
本当のことは絶対に言わない!

言い方間違ったら、私が元希のこと好きで、気にしてるみたいになっちゃうもん。


「うーん、女子の秘密」


「はい、意味わかんねー」


「涼子から個人的に相談されたこと!こればっかりは誰にも言えない」


伝家の宝刀、『親友からの相談』!
こう言っておけば、無神経男の元希もこれ以上突っ込めないでしょう。

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