イジワル同期とルームシェア!?




青海元希、25歳、同期。
入社当時から図抜けて出来が良く、たった2年で直轄営業部のエースに成り上がったこの男。

なんと、年下でありながら大士朗のサポート役でもある。
御曹司と公私ともに昵懇な彼は、ゆくゆくは会社で要職につけるのではともっぱらの噂だ。


『なによ、私じゃ悪いんかい』


私は半ば自棄になっていて、普段の100倍くらい無愛想な声で答えた。


『うお、不機嫌。ま、いーや。明日の朝一で、この荷物送ってほしいんだけど』


『羽田に直接納入すれば?青海が持って行ってさ』


投げやりな回答に、青海があきれた顔をする。


『それが出来れば苦労しない。明日は朝一で仕入先の会議なんだよ。ほら、ブンの権限でどうにか荷物に紛れ込ませろ。伝票はもう書いてきたから』


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