イジワル同期とルームシェア!?
「大士朗とは終わったんじゃないのか?そのために俺は協力したんだけど」


「終わってる。全然、何にもない。今会ったのは偶然だよ。ユウヒビールのVIPスペースに花火見物で呼ばれてるんだってさ」


元希は冷たく言う。


「案外、寄りを戻そうとか言われてたんじゃないのか?」


「絶対ない!」


「そもそも、勝手にはぐれといて、気楽なもんだよな」


「涼子には連絡したもん。出なかったけど」


互いの言葉にどんどん険悪な色が混じってくる。
気づけば私は元希を睨んでいた。元希も私を不満げに見下ろしている。

やがて元希がわざとらしくため息をついてみせた。


「もういいや。大士朗と過ごせば?ユウヒビールの用意した場所、絶景らしいから」


なんで、せっかくの花火を別れた男と見なきゃならないのよ!
どうして、そういう意地悪な物言いになるかなぁ!

私は苛々と言い返す。


「なにそれ。元希こそ、毬絵さんと過ごせば?一緒に来てるって大士朗が言ってたよ」

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