イジワル同期とルームシェア!?
会社までひたすらに歩く。
暑い暑い真夏の朝。
汗をぬぐい通勤する会社員の群れに紛れる。
頬を汗が伝うものの、私の頭は冷えていた。
私は元希の気持ちに応えられない。
元希が好きかどうかは、今の私にはまだわからない。
流されるかたちで元希の愛情に応えるなんて駄目だ。
元希の気持ちはいつからか透けて見えていた。
気付けとばかりに向けられる揶揄交じりの好意を、無視してきたのは私だ。
毬絵さんとの関係を盾にして。
元希の気持ちに薄々感づきながら、居心地よさに甘えていた。
快適な二人暮しが当たり前に続くと思っていた。
ずるい。
私は卑怯だ。
物流部の棟に着くと、制服に着替える。まだ無人であろうオフィスに入るため、キーボックスを見るけれど、すでに鍵はない。
誰か先に出社しているのだ。
二階の事務所に入ると、そこには三谷さんがいた。
いつも来るのは始業ぎりぎりなのに。
暑い暑い真夏の朝。
汗をぬぐい通勤する会社員の群れに紛れる。
頬を汗が伝うものの、私の頭は冷えていた。
私は元希の気持ちに応えられない。
元希が好きかどうかは、今の私にはまだわからない。
流されるかたちで元希の愛情に応えるなんて駄目だ。
元希の気持ちはいつからか透けて見えていた。
気付けとばかりに向けられる揶揄交じりの好意を、無視してきたのは私だ。
毬絵さんとの関係を盾にして。
元希の気持ちに薄々感づきながら、居心地よさに甘えていた。
快適な二人暮しが当たり前に続くと思っていた。
ずるい。
私は卑怯だ。
物流部の棟に着くと、制服に着替える。まだ無人であろうオフィスに入るため、キーボックスを見るけれど、すでに鍵はない。
誰か先に出社しているのだ。
二階の事務所に入ると、そこには三谷さんがいた。
いつも来るのは始業ぎりぎりなのに。