イジワル同期とルームシェア!?
「やだよ、対戦とかさ。私、絶対フルボッコじゃん」


「まーまー、手加減してやるから」


元希が立ち上がり、私も立ち上がった。
たぶん、私たちはこれからシャワーを浴びて部屋着に着替えるのだ。
そして、ピザでも取って、缶ビール片手にゲームに興じることになる。

これが私たちの最後の夜だ。

シェアメイトとしての、仲の良い同期としての。

正真正銘、最後の夜だ。



その週末、私は南砂町のマンスリーマンションに引っ越した。





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