イジワル同期とルームシェア!?
青海はどうどうと私を抑えながら、至極冷静に質問してくる。


『気持ちの問題じゃなくて、現実問題、おまえは薗田の部屋を出なきゃならないんだろう?』


『うっ……』


そうだ。泣き暮らす前に、ヒルズ族の一室から出なければならない。
もういっそ、あの部屋、慰謝料代わりにもらっちゃおうかな。
いや無理だな、さすがに。億だもん、億。


『行くところあるのか?』


『しばらくはウィークリーやマンスリーマンションに入るつもり』


『金あんのかよ。引越し費用や、家賃は』


ないわけじゃない。
だけど社会人3年目、一人暮らしの私にたいした蓄えはなく、正直厳しい。

大士朗の部屋に何でも揃っていたから、ほとんどの家具や家電も売ってしまった。
買い直すよりは、値は張っても家電付きのウィークリーマンションを利用した方が安く上がりそう。

その間に、新しい部屋を探そう。

そうやって、この虚しい結末の恋を忘れよう。

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