イジワル同期とルームシェア!?
私は努くんのプロポーズで救われた。
一生分の幸福をもらった。

私がお節介なのは、きっと余裕があるからだ。
努くんの惜しみない愛を貰ってるから。

じゃあ、これから先も一生お節介のままじゃない。
あー、気をつけないといけないぞ、これは。


恋を叶えた青海も、恋に気付いた文も、これから変わっていくのかな。

でも、ここからは今度こそふたりに任せよう。



「涼子」


努くんが私を呼んだ。
見上げると、努くんが夜空を仰いだまま言った。


「早く、帰ろう」


私はうんと頷き、努くんと繋いだ手を前後にぶんぶん振った。




<end>





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