イジワル同期とルームシェア!?
そうだ、昨夜の飲み会で近くにいた。話が少し聞こえた。
直接は話さなかったな、たぶん。
その古町は手作りの弁当を前に、両手を合わせて『いただきます』をしているのだ。神妙な顔で。
うわ、久々に見た、その仕草。
なんか新鮮だけど、変な子に見えてしまう。
つーか、新人研修2日目にして、こんなところでひとりごはんですか。
女子の集団に馴染めないタイプなのかな。
ひとりが好きとか?
いや、この子フツーに女子と喋ってたぞ。研修の合間も、ゆうべの飲み会も楽しそうに。
あ、もしかして午前中の件で凹んでるのかな。
それで、ひとりになりたかったとか。
俺の頭にはさっきの研修の些細な事件が過る。
古町文を10メートルほど離れたところで見ていたのだけど、ふとしたきっかけで古町が顔を上げた。
ばっちりと目が合ってしまう。
「青海くん」
古町がつぶやくのが、唇の形でわかった。
「古町さん、隣いい?」
俺は何となく言わなければいけないような気持ちになり、引きつった笑顔で声を張った。
じろじろ眺めてたなんて、気まずいもんな。
直接は話さなかったな、たぶん。
その古町は手作りの弁当を前に、両手を合わせて『いただきます』をしているのだ。神妙な顔で。
うわ、久々に見た、その仕草。
なんか新鮮だけど、変な子に見えてしまう。
つーか、新人研修2日目にして、こんなところでひとりごはんですか。
女子の集団に馴染めないタイプなのかな。
ひとりが好きとか?
いや、この子フツーに女子と喋ってたぞ。研修の合間も、ゆうべの飲み会も楽しそうに。
あ、もしかして午前中の件で凹んでるのかな。
それで、ひとりになりたかったとか。
俺の頭にはさっきの研修の些細な事件が過る。
古町文を10メートルほど離れたところで見ていたのだけど、ふとしたきっかけで古町が顔を上げた。
ばっちりと目が合ってしまう。
「青海くん」
古町がつぶやくのが、唇の形でわかった。
「古町さん、隣いい?」
俺は何となく言わなければいけないような気持ちになり、引きつった笑顔で声を張った。
じろじろ眺めてたなんて、気まずいもんな。