イジワル同期とルームシェア!?
私は悲しみもふっとび、頬をひくつかせながら答える。


『そんな心配してないし。青海を男として意識してたら別だけど』


『あー、じゃあちょうどいいじゃん』


自分で言い切った言葉で、駄目押しをしてしまったみたいだ。
青海は何でもないことのように言った。


『引越し費用と新しい部屋の敷金礼金が溜まるまでうちにいればいいよ。男として意識してないなら問題ナシだ』


うう、意識はしてないけど、一般論として警戒はしている。


『俺もブンのことはまったく異性として見られないから、お互いラクだよな!』


はい、失礼なお言葉、もういっちょいただきましたー。

だんだんどうでもよくなってきた。
そこまで言うなら、試しにお邪魔してやろうかしら。
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