イジワル同期とルームシェア!?
卒業が決まった頃、私の女友達の告発で事実は露見する。

彼には私の他に4人の彼女がいた。
そして、私はその中の5番手だったようだ。

平日にモーニングコールをしてくる私の存在を、他の彼女たちは知っていた。
彼の『都合のいい女ってヤツだよ』という説明文とともに。

彼は私が責める間もなく、結婚詐欺で訴えられた。
三番手と四番手の彼女に、結婚をちらつかせてお金を貢がせてたみたい。

貧乏学生だった私は、お金の代わりの労力を貢がされていたのだ。

もうこれはショックというより、情けないの言葉に尽きる。

どうして1ミクロンも不思議に思わなかったんだろう。
きちんと疑ってかかれば、怪しいところはたくさんあったはずなのに。

ノーテンキでぼんやりの私は、いつも後になって真実に気付くのだ。

恋愛はコリゴリだと『恋愛しない宣言』をしたのに、よりにもよって御曹司にいいように遊ばれちゃって。
浮気相手としても失格というていたらく。
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