飴とノイズと君の声
「...それ聞けて、すっごく幸せ」


琳ちゃんさんはふっと微笑んで、私を抱き締めた。


「わあっ!」

「...ねぇ、もう一回キスしてもいい?」

「えっ!?あ、ちょっ...!」


ちょっと待って、という前に、琳ちゃんさんは私の唇を塞いだ。


甘くて、熱くて、クラクラする。

だけど、嫌じゃなくて、幸せが満ちていくような、そんな感覚。

そんな私達を見守るように、空には飴と同じ、色とりどりの大きな虹がかかっていた。







fin.
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