飴とノイズと君の声

すれ違う信頼

「りーんちゃん。琳ちゃんも衣装合わせとメイク、しなきゃだよ?」

「えっ、もうそんな時間!?分かった、すぐ行く。ふーちゃん、ちょっとここで待っててね」

「はい、分かりました」


慌ただしくけーちゃんさんも琳ちゃんさんも楽屋から出ていってしまい、私は一人で座っていた。

この時間、何してればいいのかな...。
私は学校から持って帰ってきた本を開き、読むことにした。


『...やっば、寝不足かも。さっきちょっと寝たのになー...』


そんな声が聞こえて、私は本から目を離した。

琳ちゃんさん、やっぱり寝不足なんだ...。
大丈夫かな...。

私は楽屋にあったテレビをつけた。

琳ちゃんさんは生放送に出ていて、どうやらクイズ番組らしい。

難しいクイズにも答えていく琳ちゃんさんは頭が良いのが分かる。

...だけど、やっぱり顔色が悪い。
そして、他の出演者さんが映っているとき、ドサッという音がして、突然CMに切り替わった。

もしかして、琳ちゃんさん...?

私は楽屋から出て、スタジオを探すことにした。


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