飴とノイズと君の声
「ふーちゃん!」

「はぁっはぁっ...けーちゃんさん...っ!」

「琳ちゃんは!?」

「...っ6号室、です!行きましょう!」

「うん!」


私達は階段をかけ上がる。

鍵がかかっていたけど、けーちゃんさんは力ずくで蹴破る。


「琳ちゃん!」

「っ...慧...太...」


琳ちゃんさんは、私達を見て、安心したように目に涙を浮かべた。

その部屋には、5、6人の女性が琳ちゃんさんを囲んでいて、香水の香りが充満していた。


「...何やってんだよ」


けーちゃんさんは、聞いたことがない低い声で女性たちに詰め寄る。

女性たちは、目線を逸らす。


「...何やってんだって聞いてんだよ!!!」


けーちゃんさんの怒鳴り声に、その場の誰もがびくりと震えた。
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