飴とノイズと君の声
昼休憩になり、私達は屋上に向かった。

お弁当とメロンパンが並ぶ。


「ふふっ、琳ちゃんさんはメロンパンが好きなんですね」


『うん。甘いしなんか可愛いじゃん?あれ...もしかしておかしい...?』



困ったような表情をする琳ちゃんさんに首を横に振って、「可愛いなぁって思っただけです」と言うと、恥ずかしそうに肩をすくめた。



『一口、食べる?』


「えっ...?」


『い、嫌だったら...』


「いえ!食べたい、です...」



琳ちゃんさんに差し出されたメロンパンを一口かじると、甘くて、美味しかった。

甘くて、恥ずかしくて、顔が、赤くなる。


『ふーちゃん、メロンパン食べてるのにリンゴみたい』



そんな琳ちゃんさんの言葉にも、私の顔は赤く染まっていく。
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