飴とノイズと君の声
授業の時間になり、私達は席についた。

数学の時間は、暗号みたいで眠くなる...。


「じゃあー...この問題を、春宮」

「へっ!?」


眠たくてうつらうつらしていた私は、突然当てられて何がなんだか分からない。


「えっ、あ、えーっと...」


『±5√3』


「えっ...?」


『±5√3だよ、ふーちゃん』


「±5√3...ですか?」

「正解だ」


安心して、ふぅっと息を吐く。
そして、琳ちゃんさんの方を見ると、ニッと笑って『セーフ!』と言ってくれた。

私は小さく笑って、゙ありがとゔと口パクで伝えた。
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