愛しています

優美の純粋な笑顔と
その笑顔がどことなく彼女に似ていることに思わず涙が込み上げる。

するとそれに気づいた優美が変顔をしてくる。

「こらそんな顔するんじゃない」

「パパのまねー♪」

無邪気にキャッキャと笑う優美に絆創膏の上から傷口を軽く叩く。

「隙あり!」

「いた!?…ふぇぇ…」

涙目になる優美に今度は俺が変顔を向ける。
するとすぐに涙が引っ込み、また笑いはじめる。

「パパきもーい!」

「こら!女の子がきもいなんて言っちゃだめだろ!ほら、次はどこに行くんだ?」

「あ!あっちだよ!」

こんな純粋でかわいい娘を一度でも「生ませたことに後悔」してしまった自分に苛立ちさえ覚えた。

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