realize
「まず、大まかには…
会う日と時間は前に話した通り、
客からのオーダーに従う。

あのテラスの席で待ち合わせ。
由紀さんが席に着いたらレンタルスタート。」


私は話を聞きながら、
少し違うことを考えていた。


「レンタルの3時間は本物の恋人のように
二人で楽しむようにしてくれればOK!

これも前に言ったけどキスやそれ以上はダメ。」



なんだかんだこの突拍子もない状態のお陰で、あの人のこと考える暇がなくて助かってるのかもね私…

もし、あの夜あのまま一人でいたら
とても耐えられなかったかもしれない…

そう思うと、少しだけ協力的な気持ちにもなってきていた。


「あくまでもレンタルだから
お互い本気にはならないでね。」


「…本気になっちゃったらどーすんのよ?」


「…うーん。二人にペナルティーかなぁ…
個人情報握ってんのはこっちだからね、いくらでも…」


「…怖っ。」


「あくまでもそーなったらだよ!

ルールを守って楽しんでもらえたら問題なし!」


「あっそ。…でもこんな商売成り立つの?
店の家賃とかお金とか大丈夫なの?」


「あー…まぁ、カフェ収入もあるし、
コネもあるし、自分で資金も貯めたしね♪

ちなみに、ここのカフェは買取りだから
家賃はナシだよん♪」


私はその言葉に驚愕した。

こんな一回り以上も違うコドモに
私が一生働いても貯めれないような貯金ができるなんて…

何て世の中は理不尽なんだ…
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