私が好きなのは貴方だけ。
愛ちゃんの目線の先には
私達の2つ年上の琉偉くんがいた。
琉偉くんは愛ちゃんの幼なじみ。
私もよく琉偉くんに
遊んでもらっていた。
「あ、愛と美羽じゃん!
相変わらず仲良しだなー!
元気してた?」
「琉偉ー!会いたかった!
元気だよ!ね、美羽!」
「うん!元気!」
昔はあんなに近くに感じたのに
今の琉偉くんは大人っぽく見える。
高校生と大学生ってこんなに
違うんだ…。
「ね、琉偉!付いていってもいい?」
「いいよ!でも後で合流する友達が
何人か いるけどいい??」
「うん!!…美羽、ごめん!」
愛ちゃんが小声で私に謝ってきたけど
私は笑顔で首を横に振った。
「花火楽しみだね!」