もう一度…
「あ、ごめんね、シオンちゃん…」


「あ、なんだ……小山内(オサナイ)さんか…
びっくりしたよ!もう…」

私は現れたのが小山内さんだと分かると安心した。

小山内さんは、お母さんと仲が良くて
いつも私とも遊んでくれていたから……





「シオンちゃん……いいえ、シオン様…。

おかえりなさいませ…
あの日…シオン様がこの町を出て行かれた時、
もう会えないかもと思いました……。

けれどこうして、帰ってきたくださった。
本当にありがとうございます。 



お母様やお父様が亡くなられたとお聞きした時、
心が痛みました…

シオン様はどうなさるのかと…。」



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