No one can replace 『貴方の代わりには、誰もなれない。』
Ⅶ′あなたと私

圭吾は、再び ドイツに降りたった。

前回、紗綾乃に会ってから
3ヶ月以上経っていた。

一日も早く、
ドイツに来たかったが
意外に時間がかかってしまった。

紗綾乃の家に向かい
ブザーを押す

「はぁ~い」と、圭都

「おはよう、圭都!
今度、隣に越してきました。
水上圭吾です。
宜しくお願いします。」
と、いいながら、くすぐってると‥‥

紗綾乃が
「圭都~どなた?」
「ぱ~ぱ」と
「え~っ」とバタバタ、玄関にきて
「どうされたのですか?」と

圭吾は、
「今日から、隣に住みます。
水上です。
二度と貴方から離れません。
宜しく、お願いします。」
と、言うと。

紗綾乃は、クスクス笑いながら‥‥
「本当に?
大丈夫、なんですか?
初めて愛した人ですから、
逃げられなくなりますよ。

それに、絵や絵本の作成に入ると
夢中になり何もできなくなりますよ。」
と、話すと。

「色んな、貴方を見せて下さい。
今度は、目が見えていますから、
貴方を間違うことは、
もう、ありません。

そして、僕を本当の圭都の父親にして
欲しいと思っています。
だめですか?」
と、圭吾

「どうぞ、私を
いかようにでも、観察してください。」
と、言うと。

圭吾は、
「観察‥‥‥」
と、言って大笑いしていた。

つられて、圭都も笑って。


紗綾乃は、もぅ~と思いながら
これで、ほんとに良かったのかなぁ
と‥‥‥。
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