No one can replace 『貴方の代わりには、誰もなれない。』
Ⅷ´結婚とあなた

圭吾が、ドイツに越してきて
一年が過ぎた頃······
二人は、話し合って籍をいれることにした。

式は、簡単に行うことにして
圭吾の両親と朝倉の両親、
ギゼラが参加してくれた。

妹の彩乃は、インフルエンザにかかり
圭都にうつしたらいけないと
参加できなかった。

お互いの両親は、
圭都を初めてみるから大変。
可愛い、可愛いと、
じじ、ばばバカになって。
おかげで、圭都も凄く喜んでいた。

ギゼラは、私が身代わりをしていた事から
知っているから圭吾に厳しくて

「紗綾乃を泣かせるような事をしたら、
すぐに引き取って、帰さないからね。」
と、言うと。

圭吾は、
「初めて、本気で好きになって
愛した人だから、絶対に失わない。
紗綾乃が、いないと生きていけない。」

と、溺愛ぶりに‥‥‥
ギゼラは、あきれて口を閉じた。

私は、それをクスクス笑いながら
見ていると
圭吾が、
「ねぇ。」と私にふって
私を抱き寄せたから

ギゼラは、呆れながら
それでも、嬉しそうに
「ハイハイ」
と、言って
圭都の方に行ってしまった。


無事に式も終わり
しばらくドイツを堪能して
両親達は帰って行った。

再び私達は、穏やかな生活をしていた。

水上の両親は、一人息子の圭吾を
私の元においてくれて
感謝しているが、
日本の会社は大丈夫なのかと
心配になって、尋ねると・・・

「圭吾は、日本に戻さない
そのかわり、圭都が経営に興味が
あれば、継がせたい」
と、話してくれた。

後は、圭都の成長を見守る····事に·····
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