No one can replace 『貴方の代わりには、誰もなれない。』

私は、その年に
     第二子を出産した。

今度は、ずっと圭吾がそばにいてくれて
安心仕切っていた。

圭吾自身は、圭都の時にそばに
いなかったことを悔やむが

「いま、居てくれてるじゃない。
私、凄く幸せだよ。」
と、伝える。




二人目は女の子で

圭吾が、私の一字をとって

綾(りん)と名付けた。

圭都も圭吾も、
綾が可愛くてたまらないみたい。

私は、とても幸せだなぁ、と
         心から思う。


綾と自宅に帰ってから
また、絵本の作成をしていると

圭吾が、後ろから抱きしめてきた
「どうしたの?」
と、私は、こうやって圭吾に
抱きしめられるのが好き。

「うん?
ただ、紗綾乃にふれたかったから。」
と。

私は、圭吾の腕の中で
体を反転させ、圭吾の首に腕を回して
催促すると、
圭吾が、唇にチュッとリップ音をさせて
キスをしてくれる。
そして、
「ねぇ、紗綾乃
     まだ、だめ?」
と、聞く。

圭吾は、綾が、お腹に入ってから、
怖がって、ずっと我慢していたから

「今度の診察で、訊いてくるね。」
と、話した。
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