あなたと過ごした日々
『寂しいのか?』



「え?」



今、何かが聞こえた気がする。


キョロキョロと辺りを見回しても誰もいない。…幻聴?




『こっち』




こっちってどっちよ、と思いつつ窓の外に目を向ければ。




「…誰…?」




桜と、青空と、そして人が視界に入ってきた。



真っ黒な髪に真っ黒な瞳、着ている服も真っ黒で、その姿はさながら悪魔か死神のようだ。




『俺は、死神』




「死神さん?」





考えていることを当てられたのかと思ったが、どうやら違うらしい。



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