狼さんに喰われたい。
第2話
目を覚ますと、真っ白な天井。
私のアパートの天井って、こんなに綺麗だったっけ?


「あ。」


ガバッと起き上がってソファーから下りると、大神さんはまだ寝ていた。


やっぱりこの人...見た目は悪くない。

性格には難がありそうだけど。


洗面所に行くと、洗濯機を見つけた。


カパッと開けると、乾いた制服があった。


「洗濯も乾燥も終わってる...」


バスローブを脱いで、制服を着た。


このまま逃げれるな。

鞄を取って七万円を思い出した。


あとで面倒になっても嫌だな。

七万円を持って、大神さんが眠るベットに近づく。
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