狼さんに喰われたい。
第5話
「...と仕事内容はこのくらいですかね。」


次の日、私は羽鳥さんに早速仕事内容を教えて貰っていた。


「それだけで良いんですか?」

私の仕事は手書きの資料の清書や、パーティの招待状の作成だった。


「はい。
お恥ずかしい事に私は字が汚いので、とても助かります。
それに、招待状でも手書きの方が年配層に印象が良かったりしますから。」

トンっと羽鳥さんがプリントを纏める。


「でも...
そんなに量ありませんよね?
時間が余りますよ?」

周りのことも考えて、私はここで仕事をすることになっていた。

大神さんも基本的には、自宅で仕事をしているらしい。


「では、オマケにお茶汲みでもお願いします。」


「お茶汲みって...
私と羽鳥さん含めても三人分ですけど。」
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