明日はきっと晴れるから



私が閉めたばかりの教室のドアは、すぐに開けられた。

勢い良く開いたドアから、2人の女子が笑いながら入ってくる。


「また一緒のクラスで良かったー!」

「本当、ラッキーだよね!」


その会話からすると彼女たちは1年生の時からのクラスメイトで、2年のクラス替えでもまた同じクラスになったみたい。


「あっ、リコだ! おはよ〜」

「わぁ、ユウちゃん!
同じクラスで嬉しい、ヤッター!」



その後も登校してくる生徒がドアを開けるたびに、教室内には同じクラスであることを喜び合う明るい笑い声が響いていた。


その様子をいいなぁと思いながら、私は見ているだけ。


内気な性格の私は、友達を作るのが下手くそだった。


1年生の時は入学して2ヶ月経ってから、やっと友達ができた。


それまでいつもひとりでお弁当食べていた私に、
「宗多さん、一緒に食べよ?」と言って仲間に入れてくれた優しい友達3人とは、2年のクラス替えで離れ離れになってしまった。


他に同じクラスだった人はこの教室に3人いるけど、全員男子。

1年生の時に挨拶もしたことがないのに、急に話しかけることなんてできるわけがない。


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